2011年12月8日木曜日

浅坂 〜横丁飲み食い道⑬〜

教えたいけど、"教えたくない"
そんなお店が横丁にはたくさんある。

八戸昭和通り、楢舘駐車場の直ぐ側にある『浅坂』さんは正に、そんな感じのお店だ。

  

鉄筋2階建ての飲食店が並ぶ八戸昭和通りで、ただひとつ木造平屋のひっそりとしたお店は
外観から歴史を感じさせ、初めて訪れるモノには、ちょっと入りづらい雰囲気があったりする。

私もなかなか入れなかったのだが、意を決して入ったら・・・・・・気さくで明るい女将さんがにっこり笑いながら迎えてくれ、安堵感。


店内は年月を重ねたチョコレート色のカウンター。おでん鍋からの湯気、焼き鳥器からの芳ばしい煙り。すべてが横丁の焼き鳥屋さんのイメージそのもの。
どっかりと腰を落ち着けたら、いざ、飲み開始。


看板メニューは焼き鳥とおでん。
一かけが分厚く大きな焼き鳥は女将さんが毎日下ごしらえしている。

 → 
焼き鳥のタレは開店してから35年以上継ぎ足しした秘伝のタレ。
芳ばしい、良い匂いが立ちこめて・・・・・・



 サワーおかわり〜!
 
 匂いだけでお酒が飲めるッ!!









ダシが染み込んだおでんは、程よい飴色





「煮込みすぎると美味しくなくなる」が女将さんのモットー。






この味を求めて2代、3代と通う地元常連さんや出張常連客も多く、18時頃には仕事帰りに一杯を楽しむ人たちで満席になり、女将さんの元気な話し声もさらにパワーアップする。

常連さんと女将さんとの掛け合い、お客さん同士の会話。
あちこちで笑い声が起きる。
そんな感じがすごくいい。

女将さんに長く続ける秘訣を聞くと

「お客さんは宝。ここまでやってこれたのはお客さんが来てくれるからこそ。店はお客さんのものだと思ってる」

「八戸は『みちのく』なんだから、変にオシャレにしなくてもいいの。素朴で温かい、来て安心できる、ホッとできる雰囲気で接するのがサービスでおもてなしだよ」
と帰って来た。
ずっと八戸の横丁の移り変わりを見てきた女将さんの心意気に頭が下がります。

愚痴をいったら聞いた後にしっかり叱ってくれ、元気もくれそうな女将さんがいる『浅坂』さん。
やっぱり、教えたいけど隠したい、とっておきのお店なのだ。




焼き鳥・おでん 浅坂


〒031-0088
住所 八戸市岩泉町9 八戸昭和通り
TEL 0178-45-6592
営業時間 17:30〜23:30(概ね)    
定休日  日曜日・祭日
座 席 カウンター席:12席

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